手当で増える看護師の給料

年収としてだけ考えれば多いと思われつつ、業務量に対しては低めといわれている看護師の給料ですが、同世代のほかの仕事と比べると比較的高めとなっています。

看護師の年収は、一般的なサラリーマンと同様に、基本給、諸手当、賞与の3つで構成されています。
給与形態や勤務形態は、それぞれの医療機関によって異なりますが、看護師の平均年収は女性の場合には477万円で平均月給は32.9万円、男性の場合には平均年収486万円で平均月収は33.5万円となっていて、若干男女で少しだけ差があります。

毎月の給料には、基本給以外に諸手当が加算されていて、諸手当には扶養手当や住宅手当といった固定された手当のほか、残業手当や夜勤手当、休日手当などが含まれています。

中でも、夜勤手当は夜勤についた回数によって支給額が異なります。
2交代制、もしくは3交代制なのかで回数もさまざまです。
看護師の夜勤については、月に72時間以上を超えてはいけないという決まりがあります。
2交代制の場合は、1回の勤務時間が最大16時間となってしまうため、週1回のペースで月4回ほどといったケースが多いです。
3交代制の場合は準夜勤や深夜勤があり、いずれも8時間から9時間の勤務時間となっていて、月に7回から8回ほど行われています。

夜勤につく回数を増やすことで手当も増えますが、72時間というルールがあるので、3交代の場合には9回が限度といえるでしょう。
そういった場合は、夜勤専従という勤務形態で働くという方法があります。
夜勤専従の場合は、72時間ルールに沿う必要はないので、好きなだけ夜勤に入ることができるでしょう。